脳性麻痺をもった子ども PTさんの専門性って 保育士さんへ②

短下肢装具

車椅子
脳性麻痺をもった子どもさんが保育園に来た時に、短下肢装具や車いすなどを使うかどうか迷うかもしれません。

PTは装具や車いすなどについて、どんな目的で作られたのか、どう使うとどんな効果があるのかについてはよく知っています。

もちろん保育園にはその子以外に多くのお子さんがいますし、保育士さんの数も限られています。

保育園の現状も考え合わせて、どうすることが今その子と周りの子にとってできる最善なのか一緒に話ができると最高です。PTさんも最初から考えを押し付けてくるようなことはしないはずです。率直に話してみてください。

ちなみに短下肢装具は変形拘縮の予防改善や立位歩行の安定の目的で作られていることが多いです。でも、一人一人変形の強さや普段の過ごし方が違うので、使い方はそれぞれで色々な方法が考えられます。

例えば床上生活が中心でハイハイで移動している子はハイハイの時には邪魔になることもあるかもしれません。脱いだり履いたりがあまり頻回だと大人の手がとれないということもあるかもしれません。そういう場合1日1回だけ決めた活動の時間だけ使用するというのもいいかもしれません。

障害のある子も健康で、様々なことを楽しく経験して、その子なりに成長できるように大人から支援されるべきです。そこに手をかけることは周りの大勢の子にとって決してマイナスにならず、一人一人を大切にしていくんだというやさしい気持ちや、自分も大変な時には助けてもらえるんだという安心の気持ちを育てるプラスの影響があるということも考えたいものです。

こどもリハかわせみ




 

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