赤ちゃんのそり返りが強いと言われた時、感じた時 お母さんへ

 乳児健診でそり返りが強いようですねと言われることがあります。お母さん自身が抱っこしにくくてそり返りが強い子どもだなと感じることもあります。

大事な赤ちゃんのことですからとても心配になってしまうかもしれません。でも、どういう状況なのか知っておくと心配が少し減るかもしれません。

一般に赤ちゃんは生まれてから4カ月くらいまでの間は原始反射と呼ばれる運動をみせます。これは生きていくために生まれつき脳の中に記憶されている運動です。例えばおっぱいを飲むような運動も反射として記憶されています。生きていくために必要な機能です。誰でももっています。生後4ヵ月くらいからその影響は自然に小さくなってきます。おっぱいも口に入っていればいつまでも吸うのではなくなり、止めることができるようになります。

姿勢にも原始反射というのがあります。下の絵の様な緊張性反射と呼ばれるもので数種類あり、頭と重力の関係や、首の向きによって全身の力の入り方が変わるというものです。


そり返りの強い赤ちゃんはこのような緊張性姿勢反射の影響が強めの子が多いです。

でも先にいいましたように、原始反射は誰でももっていて、月齢があがると影響が少なくなってくるということを思い出して下さい。それが長く続いたり、とても強い状態であれば心配かもしれませんが、心配かどうかの境目の判断はなかなかわかりにくいのです。乳児健診などで小児科の先生や保健師さん、理学療法士などはそり返りのでている赤ちゃんの月齢やそり返りの程度によってそれを判断しています。

そり返りが強いことは即心配な状態とは言えません。



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