運動発達① 乳児の姿勢 新生児期
月齢ごとに乳児の姿勢を細かく観察していくと発達に伴う筋活動の変化が理解できます。それは運動に障害がある子どもの筋活動にも共通することが多くあります。
生まれてすぐの赤ちゃんはまだ頭部や体幹を抗重力的にコントロールする能力が不十分です。安定して重力に抗して頭部をコントロールするためには首の前後左右の筋肉や肩の周りや胸郭にある筋肉を同時に活動させることが必要になります。首の座っていない新生児ではそれらの筋肉がまだ十分に使えていないので頭部回旋・頚部軽度伸展・肩甲帯挙上・肋骨挙上位の姿勢が特徴的です。そして運動に障害をもったこ子どもにもよく似た頸部や体幹の姿勢をみることがあります。下図のような沢山の筋肉(お腹側にも沢山の筋肉がある)が、同時に使えてくると重い頭を空間でコントロールできるようになってきます。筋肉がより多く共同して使えるようになるためには神経ネットワークの発達が必要です。
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