療育とは
宮田は『療育は「障害のある子どもを育てる特殊な技術」から「子どもたちそれぞれの育ちを支援できる手段」に成長することが求められている』と述べています。
「障害の治療」vs「障害は個性」ということと似ているのかもしれません。障害は受傷して最初のころは病気ですが、だんだんとそれは個性に変化していきます。治すのではなく、その子なりの方法を見つけ出すということになっていきます。
私自身は地域で子どもの理学療法をやってきたので、子ども達それぞれの育ちを支援しているということと自分の普段の仕事の方向性は一致している感覚があります。
治療なのか、教育なのかと言われると教育にかなり近い感覚かもしれません。自分の仕事は一人一人の個性を把握して、一人一人の長所を見つけ出して、一人一人の発達を支援するという仕事をしていると思っています。その感覚で仕事に当たった方が自分も楽しいし、うまくいくことが多いように思えるのです。
発達は様々な要因の関係性の中で起こるので、正直結果が予測できることばかりではありません。害にならないなら、益になりそうなことはとりあえずやってみる、無駄玉を投げることを恐れないし、かえってそれを楽しむというやり方もいいのではないでしょうか。
参考文献 宮田広善著 「子育てを支える療育」2001年7月初版 ぶどう社
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