歩いて疲れにくい靴 精神遅滞のある子に対する考え方

 

絵は登山靴です。登山をする時はジョギングシューズではなく登山靴をはきます。その方が安全で疲れにくいからです。なぜ登山をする時は登山靴の方が疲れないのでしょうか。登山靴は靴底が厚く、ハイカットなので、足を回内外する力に負けないようにできています。山では地面が凸凹していて足にかかる力の方向が様々で足が変形しやすいです。それを自分の足の周りの筋肉の働きだけで対抗していると疲れがきてしまうのです。


精神遅滞のある子どもの中には足の周りの筋肉が柔らかくて扁平足が生じやすい子どもがいます。中には絵の様なインソールを使用している子もいると思います。このような子ども達の親御さんから疲れない靴はどういう靴ですかと質問を受けることがあります。
その時は登山靴の説明をし、足首が横にスライドすると疲れやすいことも伝えます。そして、本格的な登山靴とスニーカーの中間くらいの靴をお薦めします。具体的には
①靴底は少し固めのもので、足の前3分の1のところで曲がる
②靴ひもかマジックテープなどで締めの調整ができる
③インソールの使用
④ミドルカットかハイカットで足首を保護する
の4つの要素をお伝えしています。
靴のサイズが大きくなるとミドルカット、ハイカットの品物があまりないようですが、①②③があてはまるだけでも大分違います。ハイキング用の靴などにはいいものがあるかもしれません。



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