胎児期からの運動発達

 

胎児期からの見られる運動は大きく3つに分類できます。

①胎児期に見られて新生児期から乳児期に消失するもの:   振戦など

②胎児期から見られて生涯継続するもの: 呼吸様運動、眼球運動、吸啜運動など

③胎児期に見られ行動が新生児期に一旦消失し、再び出現するもの:  手ー口接触、キッキングなど

新生児期以降の運動にみられる頭尾の法則は胎児期まで含めて考えると成立しないといわれています。新生児期以降は大脳皮質も含めた神経ネットワークの再構成が行われること、子宮内の羊水のある状況と重力がよりかかる子宮外環境との違いにも原因があると考えられるようです。

頭尾方向への運動発達の原則は、生後の運動発達の範囲ではある程度成立しますので、支援プログラムの検討際には利用しても構わないと思っています。特に家族への説明の際などには原則が単純なのでわかってもらいやすいということがあります。

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