家族中心ケア

子どもへの支援といえば家族との関係はかかせません。関わりの基本的な考え方として家族中心ケアというものがあります。

 家族中心ケアというのは子どもの健康や福祉の分野で仕事をしていく上で、患者・家族を尊重し、その強味を生かし、患者・家族と情報交換や共同作業を行っていこうという考え方です。歴史的な経過や定義については参考文献を読んでみてください。とても詳しく読みやすく書かれています。

病院でも児童福祉の現場でも家族中心ケアの考え方をもとに動こうとしているところが多いと思います。でも実践することは中々難しいというのが自分の実感です。長年やっているとなんとなく忘れてしまう、習慣で流されてできていると思ってしまうことも多いように思います。例えば情報交換の重要性といっても交換すべき有用な情報をあまり持っていなければ駄目でしょうし、逆に沢山専門情報もっているとそれをわかりやすく整理するのは大変です。自分が専門家であるという自身があることが裏目になることもあります。

定義があまりに複雑すぎると使えないので4つなり5つなりの重要な要素を自分の納得できて忘れないようなことばで書いてみるといいのかもしれません。自分の場合は最初に書いた下線部のような理解です。Children's Hospital LOSANGELの中のページの記事も自分には使いやすいように感じました。https://www.chla.org/blog/rn-remedies/the-importance-family-centered-care

研究のための概念整理ではなく、臨床の時忘れない覚書のようなものであれば、5年くらいごとに考え直して自分にわかりやすい、納得できる文章になるよう整理してもいいのではないでしょうか。

参考文献 

総論(1) 基本に戻ってもう一度確認しよう! ファミリーセンタードケアの4つの中心概念

浅井宏美 聖路加看護大学大学院看護学研究科博士後期課程
ネオネイタルケア 26(10): 990-995, 2013.

こどもリハビリ相談




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