坐ったまま移動する赤ちゃん
赤ちゃんの多くは這い這いで移動する時期をへて歩きはじめます。でも中には座ったままの移動(いざり)から歩いていく子がいます。
お父さん、お母さんはこの子は病気なのかと心配する場合があります。しかし、安心してください、その子どもは病気ではありません。正常発達のバリエーションの一つであるとされています。
いざり移動の子どもはうつ伏せを嫌う子が多いのですが、保健所の赤ちゃん検診の時などにうつ伏せ過ごすことがない子どもに対してうつ伏せで遊ばせることを勧めてくる場合があります。うつ伏せや這い這いの時に使う筋肉は、いざりの時に使う筋肉と違います。そして乳幼児の運動発達を促す時の原則の一つに色々な運動や姿勢を経験させるというものがあります。このような観点からできるならうつ伏せに誘ってみたらいいと思うのでしょう。
ここで大事なことはできるならということです。いざり移動を好む子どもの中にはうつ伏せをとても強く嫌がる子どももいます。もし、お母さん自身が楽しめる範囲で、赤ちゃん自身が楽しめる範囲でうつ伏せの活動が促せるのであればチャレンジしてみて下さい。でも無理をしないで下さい。子どもの発達には様々な道があることを考えてみましょう。その子にとっては今は見守る方がいいのかもしれません。泣き叫ぶ赤ちゃんとの板挟みでお母さん自身が不安にならないで下さいね。
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