脳性麻痺をもった子どものコミュニケーション
人と人が共感したり、メッセージをやりとりするコミュニケーションの機能は大切な生活機能の1つです。人は人の中で(集団で)生きていく生き物ですのでコミュニケーションの発達はその子の幸福に大きくかかわってきます。 脳性麻痺をもった子どもは運動や感覚・認知など多様な問題をもっていて一人一人個性的です。コミュニケーションにおいても一人一人の困難性がかなり違います。 コミュニケーションをとる手段は色々あります。表情・視線・指さし・身振り・言葉・文字などです。どれも運動を伴なうので麻痺の状態によっては運動障害から困難性が生じる場合もあります。脳性麻痺児は認知や感覚の障害を持っている子どもを少なくないので理解の面で困難性が生じる場合もあります。 効果的なコミュニケーションがとれないための経験不足からくる二次障害の問題もあります。行動としての記憶や感覚運動の記憶が少ないと色々なわかりにくさが生じます。英語で撥音できる文章は聞き取りやすいと言うのがありますが、感覚運動記憶があるとないではわかりやすさが変わります。 代替コミュニケーション手段の利用やコミュニケーション行動の工夫(ゆっくり、短く話すなど)などの対応で合理的な配慮ができる場合があります。 こどもリハかわせみ